三室戸寺

【秋の特別拝観】紅葉と観音様の足の裏を拝する会

期間:令和4年11月13日~11月27日までの日・祝日 9時より20分限り開扉
(開扉中の中途入館不可)
宝物館特別拝観料:500円

三室戸寺の美しい紅葉と合わせ「観音様の足の裏を拝する会」を催します。

三室戸寺の観音様は正座した珍しい姿をしており、かわいらしい足の裏が衣の裾から覗いています。 平素はこの足の裏を拝する事ができませんので、紅葉の時期に特別に多くの皆様に人間美あふれる足の裏を拝していただきたく会を催しております。

岡部伊都子著「みほとけとの対話」(淡交社)の「愛らしい足指 三室戸寺 阿弥陀三尊の観音像 p.143」の一節です。

三室戸寺まで、わざわざ足をはこぶひとは少ないが、こんなかわいらしい足の裏が見られるとなると、いちど行ってみたくなるのではないか。 めったに、背部を見ることのない仏像の、これは思いがけない背部のあいきょうである。

黙然と、しずまりたまう阿弥陀三尊のなかの観音菩薩。 この、衣のすそからすこしだけあらわれた足の裏の様子から見て、あまりきゅうくつでもなく、かといって、さすがにだらしなくもない、なかなか微妙なすわりかただ。

三千院往生極楽院の観音、勢至像は、膝を折った大和ずわりで有名であるが、その膝の、まるまっちい量感の魅力はべつとして、少し、かしこまりすぎた姿勢のような気がする。 礼を失しない程度に、みずからくつろぐことは、対する者の心をときほぐす、ひとつの思いやりなのかもしれない。