三室戸寺

なでるとお金(鐘)のかえる龍頭

朝鮮鐘の龍頭

これは当寺の古鐘の龍頭です。槙島合戦のおり、当山の僧が足利義昭に味方したため、伽藍は破壊され、梵鐘も没収される事となりました。 鐘は秀吉の部将、増田長盛の手に移り龍頭のみ切り取られ、床の置物とされた。

ところがたちまち病に伏せる事となったので、長盛はこれを梵鐘破壊の祟りと思い鐘を還そうとしたが、「破鐘、寺に無用」と当山の僧は受付ませんでした。 長盛は陳謝し病気平癒の祈祷を依頼すると、病気は癒え、毎年御供米百俵おくるようになったという。

鐘も寺に還ったことから、この鐘の龍頭をなでると金(鐘)がかえると古来より伝えられています。